大道具制作裏話フランケン

もう2月ですね。11月の公演から丸2ヶ月。もう遠い昔のような気がします。

は?!記憶が薄れる前に大道具裏話書いとかなきゃ!

ということで、ひだまりです。

恒例の(私の中だけかもですが)、昨年の「フランケンシュタインの永遠」の大道具小道具制作現場の裏話をを書いていきますね。

初めに演出の津田氏に言われたのは、「枠」でした。

照明でエリアを区切って「部屋」を表現してあります。

今回の舞台で何度も出てくるシーン、告戒室。それをどう表現するんだろうと思っていたのですが、演出曰く、

「二人の間に建てるんだけど壁がない枠だけで、移動したら出入口にも使える感じ」

とのことでした。

最初のラフ設計図↓ 

立たせる足の部分も最初はアルミパイプをつなぐ予定だった

津田氏が「足のところはパイプは嫌だ」というので、立たせるパーツを購入しました。

スタンドパーツ。ほんと、なんでもあるなG-fun。

で、色をかんなに塗ってもらいました↓ かんなありがとう!

裏にクッションをつけて、置く音があまり出ないようにしました

教会ということを表現するため、十字架をイメージして上部にパーツをつけました。このため役者たちは、枠を置くときに、前後を意識しておかなければならなくなりました。みんな、ありがとう。

この枠を使ったシーンでは、告戒室からいよいよ怪物の出るシーン、この枠を持ち上げて移動して、出口にして

「出ろよ」

っていうシーンが好きです♪

「出ろよ」のシーンは1時間38分10秒あたり

枠とほぼ同時に作っていたのは、怪物の遺体を運ぶキャスター付きの手術台でした。

当初、演出からは

「怪物がその上に載って、運ばれ、立ち上がる」

と言われていたので、かなり強度を重視しました。

G-Funで骨組みをつくり、それに合わせて木材を購入

キャスターは、以前の公演で使ったものを使いまわします
同じものを二つつくり、連結できるようにしました。他のシーンのテーブルにもなります。
完成した本番の様子

お気づきの方もいるかと思いますが、実際、のっけたのは人形でした・・・。人が乗れる強度、必要なかった・・・。

そして、乗せた人形ですが、これも演出から、

「ヴィクターが運ぶ遺体は、リアルな感じでなくて新聞紙の柄のものを」

っていう希望があったので上の写真のようなものになりました。じつは結構、関節とか動く感じになっています。当初の演出では、この遺体をヴィクターが抱きかかえて運ぶというシーンがあったので、抱きかかえた際に不自然にならないように、関節が曲がるように制作しました。

張り子作業は、かんなに手伝ってもらいました。ありがとう。

結局、「抱きかかえて運ぶ」っていうシーンがカットになったので、関節いらんかったなぁ・・・・。

アダムゼロと勝手に名付けたこの人形は公演終了後の集合写真にも登場させてもらいました。

演出に抱きかかえられるアダムゼロ

他にも遺体は実はあって・・・

遺体がいっぱいのシーン

この遺体たち、一体だけ布をめくるので、チラ見えするんですけど、そこも新聞紙柄の遺体にしてあります。

事件現場の遺体の足はゆかりんがつけてくれました。ありがとう!

ちなみに、事件現場の規制線テープは、ドイツ語のものとなっています。探したけど売ってなかったので、紙に印刷してテープに貼って作ってみました。

透明なテープに貼りつけました

つぎに何度か出てくるカフェ。

「カフェのシーンでは、カフェと書いた傘を2本置く。別のカフェのシーンでは1本置く」

という演出からの指定。

上のように、傘にカフェデザインをしました。はじめ、2本とも文字にして、「Ca」 「Fe」と分けて作る予定だったのですが、別のシーンで1本だけ使うということだったので、文字を1本にまとめました。もう1本はコーヒーのイラストにしました。

さて、切り抜いた合革を傘に張り付けるのですが、これがなかなか。傘って、基本防水処理がしてあり、普通の接着剤だとうまくくっつかない。そのうえ、傘をたたんだ時に、ちゃんとたためないとダメなので、接着剤が乾いて、硬くなったら割れてしまう。

てごわい・・・。いろいろ検索して接着剤を探しました。

で、完成したのがこれ↓

うまく上下を考えておかないとね

さてさて、最後は「教室」のシーンです

本番では、照明と音響で幻想的な印象深いシーンとなりました。

このシーンの演出の指示は

「パッとセットが無くなってほしいんだよね」

っていうものでした。

パッと無くなる??

無くなりませんよ(笑)魔法か!

まぁそれでも、パッと消えることを考えないとなりません。

いくつかのパーツに分けて、袖から引っ張るか?う~む・・・。

キャスターつけて誰かが動かす・・・・動かす人員が必要か

と、いろいろ考えて、パネルに教室を描くことにしました。

書き割り・・・も書くとなると意外と大変です。しかもかなり大きい。

ひとまず、ミニチュアをつくって動かしてみることに。

真ん中に残っているのは、窓枠に座るっていう設定のため、座れる強度のものが必要だったからです。

で、この残ったものが次の公演のシーンのベンチに変わります。

深緑のベンチです

これもアルミパイプを使って作っています。二人の役者が乗るので、かなり頑丈に作ってあります。でも一人でひっくり返せるくらい軽いです。

教室の書き割りは、作ったミニチュアが意外にいい感じだったので、そのままマンガちっくな2次元でシンプルなものにしました。

書きやすいし。

ホール稽古の前に、組み上げたいのですが場所がない。

で、毎度のことですが、店の前の駐車場で組んで確認しました。絵を貼りつける前のパネルで大きさをみました。

教室の絵は、本番直前の1週間で描き上がりました。まったく、2年連続ギリギリだわ~。

教室前の3つの椅子は、はじめバラバラに作っていたのですが、紐で引っ張ってみると、3つまっすぐに引っ張れないんですよ。傾いちゃう。

ん~なんどか改良を重ね、本番前日、やっとまっすぐに引っ張れるようになりました。

だがしかし!引っ張る音がザーザーうるさい・・・・ぬ~。静かな音楽の中、ザーって・・・。

もう時間ないのに!

車に余ってる布がある。それを貼ってみよう、ジミーちゃんお願いします!ゲネの直前にジミーちゃんとたけちゃんに布を貼ってもらいって、音の軽減に成功!ありがとう!全然違ってました!

問題の教室のシーンは56分40秒あたりです。

このシーンについて、後日、尊敬するK先生に「秀逸」という、この上ない評価をいただけて、もうね、今回はそれで充分なのです。

そして、次の公演も、やっぱりがんばろうって思っちゃったわけです。

次の公演、次ですよ、次、はい次に行きましょう!

次はバルトホール、11月9日(土)です。

ではまた!

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